実録 小山田いくの世界
Page.02 懐古園
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懐古園
「すくらっぷ・ブック」で実名登場し、「星のローカス」や「ヘスペリス・ブルー」でも描かれている城跡が小諸城址跡「懐古園」です。
小諸市内の観光ではもちろん、旅行会社が企画する信州へのバスツアーでも、見学地に選ばれる観光名所です。
三の門
「懐古園」の顔ともいうべき「三の門」ですが、意外にも三の門の全景は、作品中に登場しません。
三の門の一部と、ここに掲げられた「懐古園」の大額が「すくらっぷ・ブック」第101話(S11/P152)で描かれた程度です。
平成11年(1999年)12月の「まんがライフ 1月号」に掲載された「約束」にも、三の門の一部と、大額とが描かれたシーンがあります。
小諸城址の石垣 その1
写真は「すくらっぷ・ブック」第40話(S5/P106)に描かれた石垣で、作品中では、この石垣を見下ろしたアングルとなっています。
この石垣の中央にある石には、小諸義塾の塾長だった木村熊二のレリーフが、はめ込まれています。
小諸城址の石垣 その2
懐古園内の石垣は、「すくらっぷ・ブック」や「星のローカス」で数多く描かれています。
石垣が描かれている場面としては、(S6/P32・P33),(S9/P116・P117),(S11/P128・P152・P153),(S11/P160・P161),(L2/P21・P94・P174・P176),(L3/P150・P151・P152・P158)等が挙げられます。
「星のローカス」第22話(L3/P150)では、「小諸城跡」と読める看板が登場し、この看板の方向に進むと、石垣が現れる、という構図が展開されています。
石垣とベンチ
「すくらっぷ・ブック」第46話(S6/P34)で「手つなぎ鬼」中、マッキーが背もたれのないベンチに、つまづく場面があります。
作品中に描かれたベンチとは形状が異なりますが、懐古園内にも背もたれのないベンチが存在しました。
懐古園内の売店
「すくらっぷ・ブック」第46話(S6/P35)には、懐古園内の売店が描かれています。
同話に「桜はまだ咲かないの?」(S6/P32)とある通り、懐古園は桜の名所でもあります。4月の中旬から下旬にかけて「懐古園さくらまつり」が開催されます。
懐古園内の休憩所
「星のローカス」第14話(L2/P174)には、三角屋根を持った休憩所が描かれています。
懐古園内にも、三角屋根を持った、茅葺き屋根の休憩所がありました。
「星のローカス」第14話内では、「懐古園」「小諸城址」という言葉は一度も出ませんが、石垣が描かれた場面が数多く登場するので、懐古園内の休憩所だと考えています。
藤村詩碑
「すくらっぷ・ブック」第40話(S5/P107)には、藤村詩碑が描かれています。
写真は、水の手展望台から見た藤村詩碑で、この詩碑には島崎藤村の「小諸なる古城のほとり、雲白く遊子悲しむ……。」で始まる「千曲川旅情のうた」が刻まれています。
余談になりますが、島崎藤村は銀行家でなければ、融資も断ってはいません。(「すくらっぷ・ブック」第43話(S5/P153))
水の手展望台
「すくらっぷ・ブック」第40話(S5/P107〜P110),同、第101話(S11/P157),「ヘスペリス・ブルー」(L5/P97)に登場する展望台が、水の手展望台です。
眼下を流れる千曲川を一望する事が出来ます。
西浦ダム
「すくらっぷ・ブック」第4話(S1/P72)には、千曲川と東京電力の西浦ダムが、「おこちゃん」によって描かれており、このダムも水の手展望台から眺める事が出来ます。
小山田いく氏の作品では、時々「おこちゃん画」という文字が登場します。
この「おこちゃん」とは、小山田いく氏の実弟であり、漫画家である、たがみよしひさ氏の事です。「すくらっぷ・ブック」第9話(S2/P32)では「おこちゃんとはいくのおとーとさんなのでありました。」また、「すくらっぷ・ブック」の第16話(S3/P12)に「おこちゃんはよしひさです」という欄外表記もあります。
過去に「道はコンチェルト」という作品で「小山田いく+たがみよしひさ」という兄弟合作が実現しています。
夜の千曲川
「すくらっぷ・ブック」第101話(S11/P158・P159)には、水の手展望台から眺めた、夜の千曲川が描かれています。
上の写真は、夜明け前に撮影したものですが、露光時間を長くし過ぎたため、妙に明るい写真になってしまいました。
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